18年平昌五輪代表の田中刑事(26)が5年ぶりに岡山代表として国体に出場し、首位発進した。

演技後半のフリップ-トーループの連続3回転ジャンプは着氷が乱れたが、大きなミスなく79・70点。岡山のウエアについては「5年ぶりに出したので、たんすの匂いがする…」と苦笑いしながら「国体の雰囲気はすごく久しぶり。まずは団体戦というより、滑っているのは僕1人なので、僕自身の滑りを見せて、それで結果、チームに貢献できる。自分のやるべきことをやろうと思っています」と冷静な口調で意気込んだ。

今季は昨夏に痛めた右膝の影響が練習にも響いたが「膝の調子が良くなっている」と力強い。29日のフリーに向けて「正直、全日本(選手権、昨年12月)ぐらい仕上がっているかというと、そうではないんですけれど、練習はしてきているので、出し切りたいと思っています」と誓った。【松本航】