フィギュアスケートの世界選手権で銅メダルの羽生結弦(26=ANA)が、フリーから一夜明けた28日にオンライン取材に応じた。

前日に「心待ちにしたい」と語った22年北京オリンピック(五輪)について、改めて問われると「うーん、もし、その僕が4回転半(クワッドアクセル)を目指している状況の中に五輪があれば、考えます。ただ、僕にとって最終目標は五輪の金ではなく、あくまでも4回転半を成功させることが目標。世界の情勢をみながら、体だったり、いろんなことを考慮しながら考えていきたい」と言葉をつないだ。3連覇よりも誰もが成功できていない、史上初の4回転半への並々ならぬ意欲がにじんだ。

25日のショートプログラム(SP)は106・98点で首位発進したが、最終滑走のフリーはミスが出て182・20点の4位、合計289・18点の3位となった。フリーではジャンプにミスが続いた。一部報道でぜんそく症状が出たと報じられたが、「ぜんそくの発作自体はフリーの後にちょっと感じたぐらい。終わってみたらちょっと苦しかったかなぐらい。順位だとか、点数だとか、それ以上にやり切れたなという感触もあります」と振り返った。