2年に1度のフィギュアスケート団体戦、世界国別対抗戦(大阪)が15日に開幕する。 17年以来2大会ぶり3度目の優勝を狙う日本の男子代表、羽生結弦(26=ANA)が14日に会場入り。公式練習後のオンライン取材に応じた。

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羽生と一問一答

-公式練習を終えて

羽生 ちょうど今日(帰国後)14日間の隔離が終わった。けじめをつけ、今日(大阪に)着いたばかり。足がフワフワしているところがあったと思うけど、それも踏まえて良い調整ができた。隔離中は自家用車でホテルとリンクを往復する生活。

-大会の位置付け

羽生 大阪が大変なことになっているのは重々分かっている。世界、日本、故郷の仙台も。医療従事者の方々をはじめ、大変な状況は震災の時と同じ。だけど、ここで演技を残すことによって誰かに何かしらの希望だったり心に残る瞬間を。1秒に満たなくてもいいので。

-葛藤を抱えながら出場した世界選手権を終えて

羽生 帰りに空港がガランとしていて。実際に検査を受けたり、入国の手続きをしている最中に『演技を見て勇気をもらいました』『これから頑張れます』という声をいただけたことが自分へのご褒美、報酬だった。今回は今回の気持ちで滑る。

-2大会ぶりに「チームジャパン」として戦う

羽生 (4回転半の投入は準備)スケジュール的に無理だけど、最大限チームに貢献するために、しっかりと演技に集中したい。普通の試合以上に自分を律したい。