勝負曲「タイタニック」の現在地は-。

フィギュアスケート女子で22年北京五輪金メダルを目指す紀平梨花(18=トヨタ自動車)が16日、新フリー「タイタニック」への手応えを明かした。9~11日にKOSE新横浜スケートセンターで行われたアイスショー「ドリーム・オン・アイス(DOI)」で初披露。この日、地元の兵庫・西宮市で「西宮交通安全大使」を任命され、その場で現状を説明した。

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-アイスショーで滑ったことで、得た収穫と課題は

「DOIは(腰痛の影響などで)練習をセーブしてきた中でのショーでした。『緊張するのかな?』とか『失敗するのかな?』とか思ったんですけれど、思っていたよりも緊張することなく、しっかり演技に集中することができました。『新しいプログラムをしっかりと見せる』ということを意識しながら演技することができたので、試合から少し空いていても、試合勘というか、集中することはできたと思う。お客さんに楽しんでもらえるように、感謝の気持ちを込めながら、新しいプログラムを滑れたのは良かったです。ショー自体ミスも少なく、いいショーだったなと思います」

-タイタニックは、リモートによる振り付けだった

「そうです。ショーの前の週に始めて、3日間で2時間、2時間、2時間しか振り付けする時間がなかった。その中で急いで覚えて、まだブラッシュアップしていないところでDOIだったんですけれど、しっかりと教わったことを表現することができました。振りも抜けることなく、ちゃんと狭いリンクでも踊りこなせたので『何とかセーフだな』って思いました」

-デービッド・ウィルソン氏の振り付けは、シニア1年目のショートプログラム(SP)「月の光」以来

「(振り付け時は)すぐに始めて、急いで終わる感じでしたが、タイタニックの曲は私が提案して『いいんじゃないか』と言ってくださいました。曲の中でも『中盤はこういう風な曲調がいいんじゃないか』だったり、いろいろ言ってくださって、曲も編集をかけたり、しっかりと滑りやすいように意識しました。今まで以上に、曲にもこだわりながら作れたかなと思います」

-21日で19歳になる

「『もう19歳なんだ』っていう気持ちもあります。やっぱり五輪のシーズンなので、しっかりと自分が今まで頑張ってきたことを、このシーズンで出せるようにしたい。もうすぐ大人(成人)なので、普段の行動から、しっかりとした大人になれるように、頑張りたいと思います」