将来が期待される柴山歩(13=木下アカデミー)が、好演技でショートプログラム(SP)の出遅れを挽回した。

フリー2位となる109・17点を記録し、合計159・71点で5位。ルッツ-トーループの連続3回転から、ジャンプを大きなミスなくそろえ「(SPでは)自分を出せなくて悔しかったけれど、今日は気持ちを切り替えて、自分らしさが出せて良かったです」と笑顔を見せた。

9日のSPでは演技後半の3回転フリップで転倒。ジュニア選手権7級女子の8位発進となっていた。指導を受ける浜田美栄コーチからは「ジャンプのミスに関係なくね」、田村岳斗コーチからは「(表情を)大げさに」と助言を受けたという。

所属する木下アカデミーには、1学年下で4回転ジャンパーの島田麻央らが在籍。柴山も高難度ジャンプを練習し、切磋琢磨(せっさたくま)している。昨季は島田らとともにノービスA(6月30日時点で満11~12歳)から推薦で全日本ジュニア選手権に出場。3位の島田に次ぐ4位の好成績だった。ジュニア1年目での躍進へ、シーズン序盤で手応えを得た。【松本航】