昨季の世界女王に輝いたアンナ・シェルバコワ(17)が、4回転ジャンプを抜いて質の高い演技を披露した。

冒頭は高難度となるルッツ-ループの連続3回転とし、3回転ルッツ、3回転フリップをともに3本組み込んだ構成で曲調が切り替わる演目を滑りきった。

ポテンシャルの高さを示したのは、シニア転向1年目のカミラ・ワリエワ(15)。ショートプログラム(SP)に続いて両手を挙げてのトリプルアクセル(3回転半)を着氷させ、2種3本の4回転にも挑んだ。冒頭のサルコー、演技後半のトーループは転倒したが、トーループ1本をこらえながら着氷。同じくシニア1年目のマイア・フロミフ(15)も冒頭に4回転-3回転の連続トーループを決めて、存在感を示した。

約5カ月後に迫った22年北京五輪における、ロシアの出場枠は3。衝撃的なジャンプ構成を披露したアレクサンドラ・トルソワ(17)、豊富な実績を誇るエリザベータ・トゥクタミシェワ(24)、アリョーナ・コストルナヤ(18)ら、五輪金メダルを目指せる実力者がそろう。世界中が最も注目する代表争いとなりそうだ。