世代日本一を目指す岡崎隼士(はやと、10=倉敷FSC)が壮大な夢を語った。69・86点を記録し、ノービスB(6月30日時点で満9~10歳)優勝。前年度は2位だった全日本ノービス選手権(10月22~24日、滋賀県立アイスアリーナ)に向けて「今年こそは勝ちたい」と誓った。

将来が期待される10歳の夢は、その先にも広がる。

「滑りの流れの上にジャンプがある。そういうスケーターになりたいです。あとは…五輪に3回出て、優勝したいです」

その理由を問われると、力強く言い切った。

「羽生(結弦)くんが2連覇しているから3連覇。羽生くんが3連覇したら、4連覇したいです」

18年平昌五輪で2連覇を飾った羽生は、憧れの存在だ。身長139センチの小学5年生は現在ダブルアクセル(2回転半ジャンプ)に自信を持ち、3回転サルコーを猛練習中。シニアの演技も熱心に見るという。

「鍵山(優真)くんのスケーティングと、羽生くんのジャンプの軸。そういうところを見ます」

10歳は「全然ダメ」と首を横に振るが、こだわり、磨いてきたのはスケーティング。豊かな感情をにじませた演技で、まずは世代トップを目指す。【松本航】