ショートプログラム(SP)首位のネーサン・チェン(22=米国)がスケートカナダ初優勝を飾り、2戦を終えてGPファイナル(12月9~12日、大阪・東和薬品ラクタブドーム)出場を確実にした。フリーもトップの200・46点を記録し、合計307・18点で300点を超えた。

チェンが安定感抜群の演技を披露した。冒頭で4回転サルコーを着氷させると、3本目の4回転フリップ-3回転トーループも成功。基礎点が1・1倍となる演技後半には2本の4回転トーループを組み込み、2本目はこらえながらも連続ジャンプにつなげた。得点発表を待つ「キス・アンド・クライ」では笑顔で手を振り、充実した表情だった。

GP第1戦スケートアメリカでは3位にとどまり、18年平昌五輪から続けてきた個人の国際大会無敗記録が止まった。それから1週間。きっちりとSP、フリーをそろえ、4連覇(20年は新型コロナウイルスの影響で中止)を目指すGPファイナルに名乗りを上げた。