宮原知子(23=木下グループ)はGP2戦目を笑顔で終えた。ショートプログラム(SP)4位で迎えたフリーは138・72点、合計209・57点で1つ順位を下げる5位となったが、「練習でできている最低限のことが出せたのは、すごく手応えになりました」と前向きに捉えた。

オペラの本場イタリアで演じる「トスカ」。冒頭のルッツ-トーループの連続3回転は出来栄え点でマイナスとなったが、その世界観を氷の上に広げていった。「終わりになるにつれて、大きな拍手が聞こえてきて、盛り上がることできたし、うれしかったし、これだけの応援をいただけて感謝してます」。終盤に向けて、会場の後押しももらいながら好演した。

2週前のGP開幕戦スケートアメリカは7位、今大会は5位だが、順位以上につかめたものはあった。22年北京五輪切符がかかる全日本選手権が年末に控える。「練習でしっかりできることとして、自信を持つこと。本番でしっかり出すことが課題。なるべく試合のイメージをしたり、全日本のイメージをしたり、考えられるイメージをしたい」と見据えた。