全日本バレーボール大学女子選手権(インカレ)が29日、東京・大田区総合体育館ほかで48チームが参加し、開幕する。新潟医療福祉大は8年連続8度目の出場。コートキャプテンOH黒鳥南(3年)を中心にブロードを武器とするMB三沢彩花(2年)、高身長のOH高橋胡晴(同)らがチームをけん引。昨年よりも攻撃に厚みを増し、過去最高のベスト8入りを目指す。

北信越予選で全日本インカレの出場権を獲得した。今年から約1時間半増やした練習時間を、北信越予選で出た課題克服をメインにあてている。

コートを仕切るのは1年からインカレを経験する黒鳥。「予選では強化した1本目とサーブ力を発揮できたが、その次のコンビのスパイクやブロックが足りないと感じた」と言う。全員が速いトスでスパイクを打つことや、ブロックが2枚そろった時の決め方、プッシュやフェイントの有効活用、コースの幅を広げることを意識。また質の高いサーブ練習にも力を入れる。

「ほかのメンバーよりもワンテンポ速いトスで打つことができる。スピードで勝負できるのは自分の武器」。チームの軸でもある黒鳥は冷静な判断力で、速いテンポで点が取れる攻撃を仕掛けていく。浜野礼奈監督(45)は注目選手としてブロードが武器の三沢も挙げる。「三沢のブロードは、調子がいい時は絶対に止まらないし、絶対に拾われない」と信頼を置く。また身長177センチの高橋にも期待。最高到達点2メートル80センチと高い打点からの思い切ったスパイクを得意とする。ポイントゲッターがそろい、攻撃力は増した。

チームテーマは「志」。主将の本田優季(4年)は「高い意志や覚悟を持ってやることが大事というところから始まった。勝つことに貪欲に本当にベスト8に食い込んでやるんだという気持ちで頑張りたい」。30日の1回戦は中国学園大(岡山)と対戦。全員バレーで過去最高の8強入りを目指す。【飯嶋聡美】