フィギュアスケート男子の19年ジュニアグランプリファイナル王者、佐藤駿(18)と22年インターハイ女王の住吉りをん(18)、同じく全国高校スケート選手権の女子で3年連続表彰台の実績を持つ江川マリア(18)が7日、東京・日本武道館で行われた明大の入学式に出席した。

福岡・香椎高から佐藤と同じ政治経済学部に進学した江川は「同期がすごすぎて私が入っていいのかな、と思うんですが、謙遜するのではなく、同じように世界を目指して頑張りたい」と決意を新たにした

存続か廃止かで揺れる福岡市唯一の常設リンク、パピオアイスアリーナで育った。少しでも早く生活に慣れるため3月に上京。再び中庭健介コーチに師事し、千葉・南船橋のMFアカデミーを拠点に活動する。高校の最後に3回転ルッツ-3回転トーループも習得。現在は「まだ回転が足りないんですけど4回転トーループの練習も始めました。りをんちゃんも既に降りてるし、ロシアの選手もすごいので刺激を受けつつ、でも私もトーループが得意なので頑張ってます」と希望あふれる笑顔を見せた。

祖母を頼って、親元を離れて新生活をスタート。カフェでのアルバイトも始めたといい「本格的にシーズンが始まるまで、今は週2くらいで。東京の子たちは高校生の時からバイトしているので慣れていて…。私はレジ打ちが苦手」と照れ笑いしながら「英語も頑張りたいし、練習も、やることがたくさん」。その中で大学4年時に迎えるミラノ・コルティナダンペッツォ五輪(オリンピック)も臆することなく意識し「目指せるレベルになれるように」と夢を膨らませた。【木下淳】