北京五輪(オリンピック)、世界選手権代表の河辺愛菜(17)が、地元愛知への拠点変更を正式表明した。

木下アカデミーの一員としてホームリンクの京都・宇治市で、今季のフリー「ミラクル」を披露。公演後には愛知が拠点で、かつて宇野昌磨らを担当した樋口美穂子コーチ(52)に師事することを明かし「(大学への)進学のことや家族のことも考えました。美穂子先生に教わって、大きく変わりたいと思った。表現の部分で細かい部分まで気を付けたい」と新たな誓いを立てた。

名古屋生まれの河辺は18年春に父を残し、母、弟と関西へ引っ越した。浜田美栄コーチ(62)の指導を受けてトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を習得。今季は3回転半を武器にグランプリ(GP)シリーズNHK杯2位、全日本選手権3位と頭角を示し、北京五輪と世界選手権の代表3枠入りを果たした。関西での生活を振り返り「すごくいい環境で練習させてもらいました。(年齢が)下の子のレベルが高くて『自分もやんないと』という気持ちになった。ここに来て、ジャンプの成長があった。ここにいたからこそ、オリンピックまでいけました」と感謝の思いを込めた。

京都両洋高から中京大中京高へ転校の手続きも終わり、アイスショー後に故郷である愛知での新生活をスタートさせる。【松本航】