2月の北京オリンピック(五輪)男子で銀メダル、団体で銅メダルを獲得した鍵山優真(19=オリエンタルバイオ/中京大)が、今季のフリーで4回転ジャンプ4種5本で挑むことを宣言した。

まずは3年ぶりに報道公開された合宿について「シニアの全日本合宿にちゃんと参加するのは初めて。(練習プログラムの)スケジュールが詰まっていて1日が長くて大変ですけど、たくさんの選手が集まっていて楽しいし、刺激をもらって、いい合宿になっています」と笑顔を見せた。

今季のショートプログラム(SP)はシェイリーン・ボーンさん(カナダ)振り付けの「ビリーバー」と発表済み。フリーはローリー・ニコルさんが手掛ける「レイン、イン・ユア・ブラック・アイズ」とした。

そのジャンプ構成について言及。SPは4回転サルコー、トリプルアクセル(3回転半)と4回転-3回転の2連続トーループを並べる。フリーは演技前半に新技の4回転ルッツを持ってくる。続けて、昨季から継続挑戦しているループ、得意のサルコー、後半に4回転トーループ2本の構成を描いた。「かなり体力的にはきついんですけど」と言うが、そろった時の爆発力はリターンが大きい。

現在は調子を上げている段階だが「ルッツは昨日も1本、降りられたので。だいぶ形にはなってきていると思います。確率はそんなに良くないので70%ぐらいですかね。でも、すぐに安定させられると思います」とルッツ習得には自信を見せた。

一方のループには苦戦中だ。「去年からやっているんですけど、すごく難しいな」と苦笑いしつつ「他の4回転とは違う跳び方で特殊なので。引き続き頑張りたいと思いますけど、今はルッツ(の練習)メインでループはおまけ、というか時間が余ったらやっている感じです」と説明した。いずれにしても、マスターは必須だ。「最終的には4種5本で戦えるようにしたい」と今季の抱負を語った。【木下淳】

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