3月の世界選手権で6位入賞を飾った友野一希(24=上野芝スケートクラブ)が2位発進した。

冒頭で4回転-3回転の連続トーループを成功させたが、続く4回転サルコーで転倒。82・43点を記録し「正直試合に向けての練習はしっかり詰めていない状態だったので、それが出たと思います。スピンもジャンプも、全体的に演技の流れも悪かったですし、それでも今の状態でどれだけできるかを、フリーでもしっかり試していきたいと思います」と冷静に分析した。

オフはカナダ・トロントの「クリケットクラブ」でスケーティングのレッスンを受けたり、アイスショーで演技を数多く披露するなど、充実した日々を過ごしてきた。スケーティングやスピンなどは「何年もかけて成長していけたらいい」と長期的な視点で強化。グランプリ(GP)シリーズなどが控える秋に向け、徐々に実戦モードに入っている段階だ。

フリーは13日。首位の山本草太(中京大)、3位三浦佳生(オリエンタルバイオ/目黒日大高)ら実力者と上位を争う。【松本航】