フィギュアスケートで4大陸女王の三原舞依(23=シスメックス)が“女優”を目指す。

31日、都内で契約する「アンダーアーマー」が企画したファンミーティングに参加。参加者と交流を楽しんだ。

今季は新たな演目に挑戦し、ショートプログラム(SP)は「戦場のメリークリスマス」、フリーは情熱的に演じる「恋は魔術師」を選択。曲調が様変わりする2つのプログラムを滑り込んでおり「テレビでよく見る女優さんは、役柄で『別人なのかな?』と思う。そんな風になりたいです」と力強く意気込んだ。

振付師はともにカナダのデビッド・ウィルソン氏が担当。SPはウィルソン氏から「この曲は?」と提案され、三原が滑ってみたい曲をまとめたリストに入っていたという。そのやりとりを振り返って「運命的と思うほどうれしかった。即決で『これにします!』と言いました」と明かした。

一方のフリーは、ウィルソン氏の強い期待がにじむ選曲となった。

「『マイはこういうのもできるはずや!』って言われました。(実際は)関西弁じゃないですけれど…」

そう言って笑わせると、参加者に詳細を明かした。

「これまで(17年から2季滑ったフリー)『ガブリエルのオーボエ』だったり、笑顔で滑る柔らかい音楽が多かった。『かっこいい女性を演じてほしい』と言われました。舞台に上がって踊れるような、そこまでいけたら(極められたら)いいなと思います」

競技会初披露となった8月の「げんさんサマーカップ」では優勝。この日、ファンとの交流を終えると「すごく大きなパワーをいただきました」とほほえんだ。11月にはグランプリ(GP)シリーズ第4戦英国大会(シェフィールド)、第6戦フィンランド大会(エスポー)を控え、シーズンは本格化する。ファンからの後押しも原動力とし、2つの演目で人が変わる“女優”を目指す。【松本航】