ショートプログラム(SP)5位の住吉りをん(19=オリエンタルバイオ/明治大)が2位に入った。

フリーは4回転トーループに挑み、転倒したものの120・89点を記録。合計175・44点となった。冒頭に組み込んだ大技は「練習と同じような感覚で跳びに入ることができた。少し回転のつけ始めが遅かった。気持ちの問題というより、さらに技術の向上があれば、直せそうな課題と思いました」と振り返った。

9月30日のSP後には「練習ではできるのに、本番では…ということが続きすぎて、試合が怖くなってしまっていて。不安で足が動かなくなってしまう」と悩める胸中を明かしていた。中1日のフリー。周囲は「失敗してもいい」「とにかく楽しむだけ」などと背中を押してくれたといい「のびのびと滑ることができた」ときっかけをつかんだ。

今後はグランプリ(GP)シリーズデビューとなる第3戦フランス杯(11月4~6日、アンジェ)へとギアを上げていく。

「まだまだこんな演技ではいけない。初めてのGPシリーズを楽しんで滑れるように、そこまでの準備をしっかりしたいです」

シニア1年目。勢いをつけて、世界へ飛び出す。【松本航】