【シェフィールド(英国)13日(日本時間14日)=松本航】フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦英国大会でGP初優勝を飾った三原舞依(23=シスメックス)が、競技者としての将来に言及した。

エキシビションでは終盤に白の衣装で「アメイジング・グレイス」を演じ、ロングスパイラルなどで観衆を魅了。今後のビジョンについては「4年後にどうしているかは分からない。1日1日、1年1年が進んでいく中で『4年後があったらいいな』と思っています」と26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪との距離感をイメージした。

待ちわびた景色だった。ショートプログラム(SP)首位で迎えたフリーも1位の145・20点を記録し、合計217・43点で優勝。16年のGP初参戦から10大会目で悲願は成就し「今日の金メダルは、人生の中で一番大きな結果」と涙した。スピンとステップはSP、フリーともに最高のレベル4でそろえ「一番うれしかった。中野(園子)先生からも『若さのある選手とは違った濃厚なスケートができる』と言われている。信じて、私の好きなスケーティングの部分で見せていきたい」と自信を得た。

表彰式では隣に2位の15歳レビト(米国)がいた。経験豊富な23歳は「まだ私もそんなにベテランと思っていない」と笑った。次戦は第6戦フィンランド大会(25~27日、エスポー)。まずはシリーズ上位6人のファイナル(12月、トリノ)初進出へ全力を尽くす。