SP2位の宇野昌磨(24=トヨタ自動車)が、フリー188・10点の合計279・76点で逆転優勝した。

GP2連勝でファイナル進出をトップ通過で決め、支援を受けているランビエル・コーチと出水トレーナーから胴上げで祝福された。

アクシデントを乗り越えた。直前の6分間練習で「これは絶対に跳べない」と確信。エッジ(靴の刃)の位置がズレた感覚があったといい、その練習時間を捨て、自分の番までの4人の演技中にエッジを直した。

影響のなかった4回転ループの後、ぶっつけ本番で4回転のサルコーやトーループも成功。フリップはミスして3連続ジャンプも跳べなかったが、他をまとめ「運が良かった」とした。

来月のファイナルに向け「山本選手、三浦佳生選手と一緒に出場できるのは心強いけど、年上なので手本となれるように」。世界王者として、次は初のGPファイナル王者へ突き進む。

◆GPファイナルへの道 シリーズ全6戦のうち男女は1~8位、ペアとアイスダンスは1~6位の選手・組に点が付与される。各大会の順位を1位が15点、2位13点、3位11点…と換算し、2戦合計得点の上位6人がファイナルへ進出。コロナ禍のため2年連続で中止になっていたが、今季は3年ぶりに開催される。