2連覇を狙う島田麻央(14=木下アカデミー)は66.52点をマークして首位発進した。

「ライオンキング」を演じるSP。ジャンプでは冒頭の3回転ループ、ダブルアクセル(2回転半ジャンプ)、ルッツ-トーループの連続3回転を降りきった。ステップシークエンスでわずかにバランスを崩す場面があり、「ジャンプはいつも通りにできたと思うんですけど、ステップでつまずいてしまった。ノーミスを目指していたのでそこが悔しいです」と反省した。

原因に挙げたのは緊張。「今年はジュニアになったので、国内で一番大きな大会で完璧を目指していたので、そこが緊張の原因だったかな」。昨年大会はノービスとして優勝したが、今年はジュニア1年目。違いが心を縛った。

昨年はノービス年代から全日本選手権への推薦は行われなかった。ジュニア1年目の今季は、上位8人に入れば年末の日本一決定戦に進める予定だ。

4回転トーループを武器に、スピンなどでも比類ない滑りを見せてきた。初参戦したジュニアグランプリ(GP)シリーズでも2戦とも圧勝し、12月のジュニアGPファイナル(トリノ)の優勝候補筆頭の位置につける。

「明日は(トリプル)アクセルと4回転。ショートに入ってなかったジャンプを降りられるように練習したい」。一気に難度を上げるフリーへ。その先につながる舞台。悔しさを残しては終えられない。