シリーズ2戦を6番手で通過し、初出場の渡辺倫果(20=法政大)が“妹”とともに晴れ舞台を楽しむ。

会場での練習を終えると「私はボロっても(ボロボロでも出場6人のため)世界6位! そういうマインドでいきます。それこそ来季ファイナルに行けた場合『何位以内を目指す』と言うようにはなりたいと思っています。逆にここまで背負わない大会は今後ないと思う。本当に今回は楽しむだけかなと思います」と明るい表情で意気込んだ。

今大会には同じ千葉のMFアカデミーで練習する中井亜美(14)もジュニアGPファイナルに出場。女子ショートプログラム(SP)はジュニア女子SPから1日遅れの9日となり「亜美ちゃんと2人で、こうやって大きな大会に来られるのは本当にうれしい。姉さんは明日、妹の応援をします(笑い)。そして緊張して、死にそうになっていると思います。そこも含めて本当に楽しみかなと思います」と笑わせた。

一方の中井にとっても、渡辺は心強い存在となる。

「倫果ちゃんはすごく上手なので、演技をしっかり見て、自分も頑張ろうと思います」

互いにトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を武器としており、中井は「やっぱり表彰台が一番の目標。それを達成することと、演技の内容も大事になってくると思うので、ショートとフリーどちらもノーミスの演技ができるように頑張りたいです」と意気込んだ。(トリノ=松本航)