初出場の山本草太(23=中京大)は、ほろ苦い世界選手権デビューとなった。SP自己最高得点を20点以上下回る75.48点で17位。それでも、演技後も「ありがとうございました」と、感謝と笑顔を忘れなかった。

冒頭の4回転トーループと2回転トーループのコンビネーションでバランスを崩すと、後半のトリプルアクセル(3回転半)で転倒。「シニアに上がってから目標にしていた舞台」と話した初の大舞台で、幸先の良いスタートは切れなかった。

だが、「出られることがうれしい」と話したように、会場を見渡して笑顔。深々と頭を下げると、すがすがしい表情でリンクを後にした。「やっぱり簡単にはいかなかった。お客さんのおかげで笑顔で終われたし滑り切れた」と、感謝した。

世界の最前線で戦っていたジュニア期のように、再び輝ける日を地道に目指し、チャンスをつかんだ7季目。気持ちを切り替えて、飛躍のシーズンとなった今季の締めくくりのフリーに臨む。

【フィギュア男子SP速報】宇野昌磨、友野一希、山本草太が出場