「かなだい」こと村元哉中(30)高橋大輔(37)組(関大KFSC)がFDで自己ベストの115.55点をマークし、合計188.87点の11位で、2度目の世界選手権を終えた。結成3季目、「オペラ座の怪人」の世界観を一緒に作り上げ、満員の観衆のスタンディングオベーションを受けた。

高橋が肩をふるわせて泣いた。村元がそっと近づき、優しく抱きしめた。その顔にもまた、涙が浮かんだ。「『やっとできた!』みたいな感じで、『ありがとう』みたいな感じで。同じこと繰り返してました」。祝福の拍手の中でたたえ合った。

村元 昨シーズンの世界選手権終わった後、どうなるかわからない状態だったので。1年続行となって、こういった形で、今シーズン本当いろいろ大変なことあったんですけど、全てに意味があったのかなと思いますし、なんか全部がつながって、なんか本当にうれしいです。

16位だった昨年大会を終えて、話し合いを重ね、1年続行を決めた。その最後に、3季目にして最高の結果が待っていた。

その1年間の終わりに差しかかり、来年以降について問われると、高橋は笑顔で言った。

高橋 (いまは)考えてません。今日は余韻に浸ります!