フィギュアスケートのペアで世界選手権初優勝を飾った木原龍一(30=木下グループ)が“通訳”になった?
27日、東京・港区のテレビ朝日本社で2年に1度開催される世界国別対抗戦(4月13~16日、東京体育館)の記者会見に出席。三浦璃来(21)との“りくりゅう”ペアは、メインキャスターを務める松岡修造氏(55)との軽快なトークで場を和ませた。
会見では「この1年で刺激をもらった、印象に残った日本代表」というテーマで話が展開された。三浦と木原はそろって、サッカーW杯の日本代表を選んだ。
松岡氏「2人ともサッカーを選びました。その心は」
三浦「ちょうど(22年12月のグランプリ)ファイナルの前に一緒に見ていて、本当にユニホームを着て、応援するぐらい熱狂的? になり? うん?」
三浦がそう言葉に詰まると、かぶせるように木原が状況を説明した。
木原「ファイナルの時にサッカーを見ていたということなんですけれど、2人ともグランプリファイナルの前で少し弱気になる部分もあったと思う。日本代表の皆さんの姿を見て、絶対に最後まで諦めない、自分たちの努力を疑わないという姿勢を見て『自分たちも絶対ファイナルで勝つぞ』という思いがそこで生まれてきたのを、多分、本人は伝えたかったと思います」
これには松岡氏が「わざわざ“通訳”してくれて…」と返し、場内は大爆笑。続けて「三浦さんは具体的にこのプレー、この選手に刺激もらったな、というのはありますか」と尋ねた。
三浦「えっと…メッシです」
木原「日本代表じゃないやん(爆笑)」
松岡氏「メッシのどこらへんでしょうか?」
三浦「えっ…スピードとか、むっちゃすごかったよね?(笑い)」
松岡氏「今のところでちょっと解説をお願いします」
木原「あまり今までサッカーに興味を持っていなかったんですけど、初めてメッシ選手を見て、ドリブルだったり、切り返し。僕たちサッカー素人なんですけど、璃来ちゃんなりにも分かったみたいで。ものすごく興奮していて、僕、サッカーを見ていたんですけれど、日本代表のユニホームを持っていたんです。璃来ちゃん持っていなくて、璃来ちゃん本当にサッカーにハマッたみたいで、Jリーグのユニホームを着て一緒に見ていました。とにかくユニホームを着て、一緒に…」
松岡氏「サッカーの思いを共有したということですね」
木原「すごく素直な子なので、璃来ちゃんは」
松岡氏「それは伝わってきますし、ちゃんと木原さんがフォローするペアらしさを感じます。世界一です!」
大会の目標はショートプログラム(SP)80点以上、フリー145点以上に設定した。木原は「世界選手権(SP80・72点、フリー141・44点)では悔いが残ってしまった。2人の目標のフリー145点を超えることができていない。絶対に超えたいと思います」と言い切り、今季を締めくくる団体戦を見据えた。【松本航】
◆日本代表
◇男子
宇野昌磨(トヨタ自動車)
友野一希(上野芝スケートクラブ)
◇女子
坂本花織(主将、シスメックス)
三原舞依(シスメックス)
◇ペア
三浦璃来、木原龍一組(木下グループ)
◇アイスダンス
村元哉中、高橋大輔組(関大KFSC)
◇出場国
日本
米国
カナダ
韓国
イタリア
フランス