21年東京オリンピック(五輪)金メダリストの堀米雄斗(24=MIXI)が、スケートボード・ストリートの新設大会で初代王者に輝いた。地元の東京・江東区で優勝を飾り「自分もすごくうれしいし、今回は家族も見に来てくれたので、そこでいい滑りができた」とさわやかな笑みを浮かべた。

準決勝を2位で突破し、10人による男子決勝に登場。60秒のランを3本実施し、その中でのベストスコアで競うルールのもと、1本目は80・81点、2本目は75・48点となった。

トップのカルロス・リベイロ(ブラジル)と6・19点差で4位。“表彰台圏外”で最後のランを迎えたが「最後は自分なりに変えた」と冷静だった。3本目の最後のトリックは、メインレールではなく、角のレースに変更。確実に降り、87・94点で逆転Vを飾った。

6月18日からは、24年パリ五輪のストリート種目の選考を兼ねた「WSTローマ・ストリート2023」(イタリア)が開催される。「出だしはあまりよくないので、ここから切り替えて、パリオリンピックの予選もちゃんとクリアしたい」。飄々(ひょうひょう)とした口ぶりで、2大会連続の五輪を見据えた。