関学大が、5連覇で60度目の優勝を決めた。

立命館大との全勝対決に31―10で勝利。QB星野秀太(2年)が1TDパス、1TDランを決めた。圧倒的な力で5大会連続V(コロナ禍で変則開催だった20年を除く)を達成。最終節の26日関大戦(万博記念競技場)に勝てば、全勝で単独優勝。史上初の6連覇を狙う甲子園ボウルにつながる全日本大学選手権準決勝(12月3日、福岡)に進出する。

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大一番を勝利に導いたQB星野は、とびきりの笑顔を浮かべた。「思いっきり楽しくできました」。チームのムードメーカーは試合直後に、白い歯を見せた。

優勝のかかる一戦。試合はすぐに動いた。第1クオーター(Q)3分22秒。相手のファンブルロストから一気に敵陣12ヤードまで迫り、TE中島に12ヤードのパスを通して先制TD。続けざまに守備がインターセプトで得た攻撃権を、TDにつなげて第1Qで14-0。相手のミスを先制攻撃につなげて主導権を握った。第3Qには16ヤードを走ってTDラン。ライバル撃破の立役者だ。

ケガで3試合連続ベンチスタート。先発を告げられたのは試合4日前だった。「絶対勝つ!」と必死で練習する先輩たちを近くで見てきた。昨季「気が強いのがいい」と大村和輝監督に評された2年生QBも重圧を感じた。それでも先輩の「全部責任は4回生が背負うから」という言葉を信じて役目を全う。指揮官から「準備したことはある程度はできていた。いい試合ができた」と評価された。

4つもターンオーバーを喫した立命大に対して、関学大は0、と試合巧者ぶりも光った。大一番で勝利を収めたが、星野の頭にはすでに26日の関大戦がある。春のオープン戦で14-17で負けた悔しさは、いまだに腹の底に抱えている。目標は「関大も倒して優勝して甲子園に行くこと」。2週間後の最終節へ、星野は「任せてください」と力強く答えた。【竹本穂乃加】

◆星野秀太(ほしの・しゅうた)2003年(平15)8月31日、千葉・四街道市生まれ。小学1年でフラッグフットボールを始める。東京・足立学園高では2年時に関東大会準優勝。関学大1年時からリーグ戦6試合に出場。ポジションはQB。173センチ、75キロ。

◆優勝の行方 5連覇の関学大が、26日の関大に勝てば、7戦全勝で単独優勝となり、関西1枠の全日本大学選手権準決勝の進出が決まる。関大が12日京大戦で引き分け以下の場合も進出になる。関大が京大、関学大と連勝した場合、立命大を含めて6勝1敗で並び、3校同時優勝の可能性がある。その場合、同準決勝の進出校は抽選で決まる。