世界ランキング1位で第1シードのカルロス・アルカラス(22=スペイン)が、同5位で第2シードのテーラー・フリッツ(27=米国)を6-4、6-4のストレートで下し、初出場初優勝を飾った。「素晴らしい場所でできたことに感謝しかない。来年にでも戻ってきたい気持ちにさせてくれた」と喜びを語った。

初来日の22歳が、頂上対決を制した。第1セットは互いにキープを続ける我慢比べの展開となったが、第9ゲームに相手のミスをついてブレーク成功。そのままこのセットを先取した。2セット目も第1ゲームからいきなりブレークし、第5ゲームも取った。第8ゲームで初めてブレークを許したが、冷静にプレーを続けて逃げ切った。ツアー通算10勝の難敵を相手に、何度も正確無比なショットをライン際に決めて翻弄(ほんろう)し、ドロップショットもさえわたった。強烈なサーブでも隙を与えなかった。

1回戦で足首を負傷。この日も患部にはテーピングを巻いて臨んだが、連戦の疲労を見せなかった。今月21日のレーバーカップ(米国)で0-2で敗れていた相手に雪辱。「精神的に強くなろうと思ってやってきて、負けた相手に勝てた」。初タイトルを手にした。

19歳だった22年に、史上最年少で世界1位に。その後も躍進を続け、今年の全仏で連覇を達成した。全米オープンも3年ぶりに制し、グランドスラム6度目のタイトルを獲得していた。世界のスーパースターが、初来日でテニスの聖地を沸かせた。