【プラハ=藤塚大輔】今大会限りで現役を引退する坂本花織(25=シスメックス)が、2年ぶり4度目の優勝を飾った。
ショートプログラム(SP)首位で迎えたフリーで、自己ベストの158・97点。合計も22年世界選手権で記録した従来の自己最高を更新する238・28点をマークした。浅田真央の3度を上回り、全種目を通じて日本人単独最多となる4度目制覇で有終の美を飾った。
「ここで滑れたことに本当にうれしく思う。ベリーベリーハッピー!」と喜びを爆発させた。
冒頭の「世界一」と評されるダブルアクセル(2回転半)から最終7本目の3回転ループまで大きな加点付きで成功。最後のスピンを決めると、万感の思いがこみ上げた。演技後は中野園子コーチと10秒弱の抱擁を交わし、得点を確認したキス・アンド・クライでは喜びのあまり駆け回った。
2月のミラノ・コルティナオリンピック(五輪)では団体銀メダルに貢献。個人種目では優勝候補に挙げられる中、SP2位で迎えたフリーで3回転フリップにセカンドジャンプをつけられないミスがあり、金メダルのアリサ・リュウ(米国)と1・89点差の銀メダルとなった。
昨年6月に今季限りでの現役引退を発表して以降は「オリンピックが最後と決めていた」というが、悔いの残る演技となり「やり切れなかった。もうちょっとできたはず。まだ動ける体なのに諦めるのはもったいない」と出場を決めた。
25日のSPでは全3本のジャンプを決め、今季世界最高の79・31点をマーク。SP2位の千葉百音(もね、20=木下グループ)と0・86点差でフリーに臨んでいた。
◆坂本花織(さかもと・かおり)2000年(平12)4月9日、神戸市生まれ。17年世界ジュニア選手権3位でシニア転向。1季目から18年平昌五輪代表2枠入りして6位。22年北京五輪で団体銀、個人銅メダル。世界選手権は22年から3連覇。全日本選手権は5連覇中で、18年を含めて優勝6度。ミラノ五輪の日本選手団旗手代行。159センチ。血液型B。


