ロンドン五輪柔道男子60キロ級で銀メダルを獲得した平岡拓晃(27=了徳寺学園職)が来年2月に右膝の手術を受けるため、約1年間休養することが24日、分かった。来年の世界選手権出場は断念し、2年後の同選手権出場を目指す。

 平岡は2010年広州アジア大会で右膝を負傷。関係者によると内側側副靱帯(じんたい)は部分断裂し、後十字靱帯も損傷した状態で闘ってきたという。平岡は「(現役は)五輪までと思っていたが、まだ悔しい気持ちがある。どうしても世界一になりたいという思いが強いので、ゼロからスタートするつもりで頑張る」と話した。復帰戦は来年11月の講道館杯全日本体重別選手権を予定している。

 平岡は09年の世界選手権から銀、銅、銀メダルと頂点を逃し続け、ロンドン五輪も決勝でアルセン・ガルスチャン(ロシア)に一本負けした。