<高校ラグビー:東福岡67-12京都成章>◇準決勝◇5日◇花園

 東福岡(福岡)が記録ずくめの大勝で2年ぶりの優勝に王手をかけた。京都成章を相手に10トライを決め準決勝以上では史上最多の67得点をマーク。さらに準決勝での55点差も大会記録。「自分たちのラグビーができました」と、プロップ垣永主将は胸を張った。

 前半6分PGで先制すると、FW、BKが一体となった自在の攻撃でトライを重ねた。緩急をつけた攻撃で、強固なディフェンスが自慢の相手チームの気迫を空転させ続けた。高校日本代表候補8人に加え7人制日本代表候補のCTB布巻がそろうタレント軍団。「今年のチームには職人がいる。それぞれが個々の役割を果たしていますね」と、OBで7人制日本代表の村田監督は分析する。

 選抜大会、7人の選手が参加した混合チームの国体、そして花園制覇の「3冠」達成まであと1勝。「ここまで来たらあとは気持ちです」と谷崎監督も選手を信頼している。【前田泰子】