<大相撲名古屋場所>◇5日目◇11日◇愛知県体育館

 西前頭10枚目の千代の国(23=九重)が、アクシデントに見舞われた。碧山(27=春日野)の攻めに後退しながら、すくい投げを打った際に、股が土俵上で開ききってしまい左足を痛めた。

 軍配は碧山に上がったものの物言いがつき、呼び出しの肩を借りて土俵下へ。結局、行司軍配差し違いで千代の国の勝ちとなったが、激しい痛みで土俵に上がれず、勝ち名乗りを受けることができなかった。

 そのまま車いすで花道を引き揚げると、診療所では「アーッ、痛い、痛い」と絶叫。心配した同部屋の千代大龍が、取組前にもかかわらず様子を見にくるほどだった。

 その後、九重親方(元横綱千代の富士)に見守られながら、救急車で病院へと向かった。

 同親方は「相撲取れないよ」と話しており、6日目からの休場は濃厚。千代の国は前日10日が誕生日で、痛すぎる23歳初白星となった。