大相撲時津風部屋の序ノ口力士、時太山(当時17=本名・斉藤俊さん)が07年6月に暴行死した事件で、傷害致死罪に問われた元親方の山本順一被告(58)の第3回公判が24日、名古屋地裁で開かれた。事件3日後に部屋から抜け出し、そのまま引退した別の兄弟子も出廷した。逃走理由に「何で警察に隠そうとするのかわからない。部屋にいたら本当のことを言えないと思った」と親方夫妻の隠ぺい指示を挙げた。部屋に戻るよう諭した父親には「自分も同じようになる。怖いから帰れない」と断ったという。また、自身も参加していた事件当日のけいこを「斉藤くんへの怒りもあったけど、一番は親方が見てるから。明らかにやりすぎ」と話した。