大相撲の陣幕親方(元幕内富士乃真)が初場所10日目の19日、審判委員を務めていた三段目の取組で土俵下に落ちてきた力士に足を踏まれ、左足首ねんざでそのまま休場した。この日の担当だった幕内前半戦は同じ高砂一門の錦戸親方(元関脇水戸泉)が代行した。

 同親方は現役時代の89年秋場所12日目に、控えで土俵下に座っていたところ、土俵上で相撲を取っていた三杉里が落ちてきて、左足を骨折、全治2カ月の大けがを負っている。さらに01年夏場所7日目、審判委員として土俵下に座っていたところ、206キロの十両須佐の湖が落ちてきて右足を骨折している。3度目の不運に見舞われた親方だが、「診察では骨に異常がなかったので、明日から戻ります」と話した。