選抜高校野球(3月23日開幕)に出場する静清(静岡)が9日、沖縄強化合宿を打ち上げ、1週間使用した具志川球場周辺の清掃を行った。宿泊先から約5キロ先にある同球場までランニングすると、バットやグラブの代わりにほうきとぞうきんを手にした。光岡孝監督(32)は「大変お世話になった。使わせていただいた以上、当然のことですから」と話した。
7日間の合宿だったが、濃厚な時間を過ごした。午前5時50分起床の散歩から夜間練習まで野球漬け。甲子園優勝経験のある中京大中京の大藤敏行前監督(48=現顧問)の訪問。広島の春季キャンプでプロのレベルを体感し、3度の紅白戦で実戦感覚を養った。主将の加藤翔捕手(2年)は「合宿での意識を忘れないで、今後の実戦練習につなげていきたい」と充実感に浸った。
収穫はフィールド上だけではない。長期合宿は今チームでは初めて。宿泊先では、ポジションの近い同学年の選手が3人同部屋に入った。普段の寮生活とは違う部屋割りで寝食をともにしたことで、選手たちは「この1週間でみんなと仲良くなれた」と口をそろえる。アジア杯を制したサッカー日本代表でも合言葉となった「チーム一丸」。開幕まで残り41日と迫った甲子園で戦う下地はできあがった。
帰路についた選手たちのかばんには、一切お土産の品物は入っていない。「いろんな方に協力していただいた。甲子園でなんとしてでも勝たないといけないと思えたはず」と同監督。受けた恩は甲子園で返す。【栗田成芳】

