みんなで作ろう、投手のWA!

 広島投手陣が一致団結の証しにそろいのネックレスを発注することが16日までに決まった。長谷川昌幸投手(30)が発案、投手陣全員の了解をとった上で、健康グッズメーカーの「ファイテン」社に発注した。カープオリジナルのデザインで、グループ単位でモデルをそろえて着用するのは球界でも異例だという。好調の投手陣がさらなるパワーアップを図る。

 広島の投手陣が斬新なアイデアを取り入れる。開幕後に長谷川のほか梅津や林が中心になり、そろいのネックレスを作る案を出した。高橋、広池らベテラン勢も一様に快諾し、投手陣全員が同じネックレスを装備することが決まった。

 以前から投手陣のまとまりには定評があった。毎年、シーズン前には2軍も含めた全投手の名前がプリントされたTシャツを作成。デザインも凝ったもので、練習時に多くの選手が愛用している。そこにネックレスという新しい「おしゃれグッズ」が加わる。

 ネックレスはプロ野球選手の間で流行している「RAKUWAネックレス」。同社の主力商品の1つで、アクアチタン素材が組み込まれ、肩こりや血行障害にも効果があるとされる。プレーにも支障なく着用できるのが特長だが、大竹や前田健のように投球中の着用を嫌う選手もいるため、着用するかどうかは各自の自由となりそう。

 現在はメーカー側がリストアップした3~4種類のデザインから選考中。いずれも英語で「広島カープ」のロゴが入っているもので、白ベースとグレーベースの2種類を発注する予定だ。長谷川は「投手陣の団結を強めるために、みんなで1つのものを作ろうと思った」と説明した。

 メーカー担当者の話では。このような試みは球界でも例がないという。早ければ交流戦ごろには完成し、選手のもとに届く予定。好調な投手陣に「ALL-IN」の証が加わる。【柏原誠】