打ち上げ寸前まで熱血指導だ!

 阪神は17日、沖縄・宜野座での1次キャンプを打ち上げた。真弓明信監督(55)はナインによる手締めの儀式の直前まで、鳥谷敬内野手(27)の守備練習をチェックし、アクション付きの本格指導を貫いた。天候に恵まれた新監督1年目の1次キャンプに「70点」と“辛め”の評価を下し、19日からの高知・安芸での1、2軍合同キャンプに乗り込む。

 きょうは半ドン(半日練習)、さっさと大阪に戻りましょう~。キャンプ打ち上げ日に臨んだ真弓監督に、そんなお気楽な開放感などなかった。沖縄キャンプ最終日まで、熱血指導スタイルでグラウンドに仁王立ちした。1次キャンプのラストターゲットは、遊撃のレギュラー鳥谷だった。

 真弓監督

 序盤は個人技を磨くことがテーマ。これからチーム力を上げていく。鳥谷も、守備コーチが力を入れてノックしてだいぶ上達した。レギュラーだけど、これまで見逃しがちなところ、球際の強さなんかをもう1度見直そうということ。基本を大事にすれば確率は上がるから。

 12日の練習で右手薬指をねんざした鳥谷は、この日は室内で中村コーチの投球を打ち込んでいた。メーン球場に出てくると、真弓監督がキャッチボールに誘った。監督就任後、1選手を相手には初となるキャッチボールをかわしたのは、現役時代に自身も守っていた遊撃を任せる鳥谷。さらなるレベルアップを望み、白球を22往復投げ合った。

 久慈コーチのノックに移っても、指揮官はノッカーの横から鋭い視線を送った。前日16日の三塁新井に続き、遊撃鳥谷の守りにカツを入れた。捕球寸前にグラブと腰を後方に引いてしまう悪癖を矯正。物まねをしながら「エビになるな、エビに ! 」と声を荒らげた。

 故障明けの別メニュー調整で、鳥谷は真弓チェックを受け、「けがの功名かどうか(高知)安芸に行っても続けてやっていきます」と気を引き締めた。真弓指導は妥協を許さない。動きが悪いとボールを地面にたたき付け、両手を掲げる「ホワイ(なぜ)?」ポーズで迫った。理想の捕球態勢には手をたたいて大きくうなずいた。声を出し、表情を豊かに、熱血指導者を演じきった。

 真弓監督

 天気がよくて思った通りのキャンプができた。全体の評価は70点。足りない分は故障者が2人出たのと、これからの実戦でどう力を出していくかで判断したい。

 初の本格キャンプに一区切りはついたが、満点の甘い評価はしない。若手に練習でたたき込んだことは、1軍戦で発揮して初めて意味が出る。真っ黒に日焼けした顔で指揮官は熱く燃えた17日間を振り返った。18日は安芸へ移動し、19日から成果が試される実戦モードの2次キャンプに入る。【町田達彦】

 [2009年2月18日10時29分

 紙面から]ソーシャルブックマーク