<巨人4-6横浜>◇5日◇東京ドーム

 横浜は1点を追う5回表2死三塁、横浜内川が三振した後、村田修一内野手(28)が決めた。カウント2-2から外角高めの直球を上からたたくと、打球は右翼席へ飛び込む逆転の2号2ラン。4番としてだけではなく、チームの先輩として責任感を爆発させていた。

 昨季首位打者だった内川が先発野手では唯一の無安打だった。3月のWBC東京ラウンドでは同じ東京ドームで日本代表として戦った村田だからこそ、奮い立った。「うまく上からたたくことができました。チャンスで内川がかえせなかったので、それをカバーするのが自分の役目だと思って頑張りました。お互い助け合ってこその打線だと思います」。

 WBCでは故障で離脱した村田の思いを、内川が背負った。ハマ打線の中核には絆(きずな)がある。

 [2009年5月6日8時57分

 紙面から]ソーシャルブックマーク