<阪神4-6ヤクルト>◇3日◇甲子園
ヤクルトが同率3位に再浮上した。3日、甲子園での阪神との3位攻防戦。石川雅規投手(29)が7安打4失点も、完投で昨年に並ぶ12勝目。2年目の鬼崎裕司内野手(26)が同点の6回にプロ1号となる勝ち越しソロを放ち、プロ入り6年間も不敗だった桟原に土をつけた。4日、巨人に勝ち、阪神が中日に敗れるとCSマジック4が点灯する。
小さなエースが猛虎の前に大きく立ちはだかった。ヤクルト石川は、甲子園でCS進出を争うライバルから完投勝ちし、同率ながらチームをCS圏の3位へ再び押し上げた。「ここまで来たら内容よりも、チームに白星がつけば何でもいいです」と、笑顔で勝利の余韻に浸った。
前半は「守りに入った」と、慎重にいきすぎて腕が振れず失点を重ねた。リードしては逆転、同点とされるなど4回までに4失点。それでも「守りと打線が助けてくれたので、心強く投げられました」と仲間の援護に応え、5回以降は反撃の余地すらも与えないパーフェクト投球。完投で自己最多タイ12勝目を飾った。
負ければCS出場が遠のく大事な一戦。360度虎ファンの完全アウェー状態にも「お客さんが多いのは好きですし、自分への応援だと思って気持ちよく投げられました」。アウトを重ねるたびに球場内へもれる大きなため息さえも、石川にとっては心地よい声援に聞こえていた。
1日の先発投手陣による練習後には、前週に続いてカレーハウス「CoCo壱番屋」でプチ決起集会を行った。「ポパイ」にあやかり、ムキムキに強くなるほうれん草をトッピング。「(完投は)トッピングが効きましたかね?」と笑った。
「フラフラでしたけど投げ抜けました」というエース左腕の熱投で、チームは連敗を3でストップした。レギュラーシーズン残り7試合ながら、3位を争う阪神とは2試合を残しているだけに油断はない。「次につながればいいですね」と、石川は4日巨人戦(神宮)以降へ続く先発陣に勝利のバトンを託した。【松本俊】
[2009年10月4日9時17分
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