ヤクルト宮本慎也内野手(39)が、プロ17年目の来季も現役を続行することが17日、分かった。この日、都内で球団幹部と会談。球団側から来年のプレー続行を要請され、自らも「やるつもりです」と意向を伝えた。年俸や契約年数などはシーズン終了後に話し合う予定だ。

 チーム最年長の宮本は、昨季から選手兼任コーチとしてリーダーシップを発揮しており、来季も同様の契約となるもよう。この日は、40歳を迎える11月の秋季キャンプ(松山)にコーチとして初めて帯同する意向も伝えた。「うちは二遊間の守りが弱い。特にショートは、打って守れる外されないレギュラーを育てないと」と、川端や鬼崎、荒木ら若手を特訓するつもり。後継者育成のために、指導者としても本腰を入れる。

 今季は開幕から三塁のレギュラーとして打率2割7分7厘、36打点の成績を残しており、守備でも球界随一のグラブさばきは健在。通算2000本安打にも、あと178本と迫っている。球団幹部も「プレーを見ていても分かるでしょう。来年もやってくれないと困る」と話した。ベテランがチームのために奮闘する。

 [2010年9月18日7時55分

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