中日の3年目、伊藤準規投手(20)が「新人王」を目標に挙げた。9日、愛知・稲沢市で行われた成人式に出席。地元の旧友に囲まれて20歳の誓いを立てた。昨季、プロ初勝利を挙げて注目されたが、実はまだ、新人王の有資格者。「支配下登録5年以内、30イニング以内」に該当している。チャンスを逃す手はない。

 「今年は1年間、1軍でプレーし続けることが目標。1軍で結果を出して、新人王というものがとれればいいですね」

 昨季は4月にプロ初勝利を挙げたが、右肘痛で早々に戦線を離脱。シーズンの大半を2軍で暮らした。不本意な1年だったが、1軍で14イニングしか登板できなかったことで新人王の資格が残った。

 「昨年は完全に自分の調整ミス。体はもう問題ない。開幕まで調整の仕方は頭に描いている」

 昨季よりもライバルは多い。巨人沢村、広島福井、中日大野ら、昨秋ドラフトで入団した「ハンカチ世代」の大卒選手が最大のライバル。ただ、負けるつもりはない。

 「20歳になったんで今年は大人の第1歩だと思う。年下だけど自分はプロ3年目。(1年目には)負けたくない」

 母校・岐阜城北高などで自主トレを続けてきたが、15日からはナゴヤ球場で行われる合同自主トレに参加する予定。大人になったイケメン右腕が、新人王にピタリと照準を合わせた。【桝井聡】

 [2011年1月10日11時18分

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