ロッテからFA宣言してメジャー移籍を目指していた小林宏之投手(32)が20日、阪神入団を表明した。大阪・泉佐野市内のホテルで交渉し、出来高込みの2年総額5億円で合意。米大リーグの8球団から話はあったが、メジャー契約はなし。将来的なメジャー移籍については「今はないです。阪神のために頑張ろうという気持ちだけ」と話し、「チームが優勝するために死ぬ気で投げたい。新鮮な気持ちで野球に取り組めればいいと思うので楽しみ」と意気込んだ。

 プロ15年目で初のセ・リーグ。守護神の藤川球につなぐ「8回の男」として期待される右腕は「相手が強ければ、やりがいも感じる。巨人はいいバッターがそろっている。中日は去年、優勝していますからね」と、優勝争いのライバルと目される巨人と中日を意識した。真弓監督は「ここ(中継ぎ)を補強したかったので心強い」。南球団社長は「チームを景気付けてくれるような補強だ。待ったかいがあった」と話した。

 会見後、小林宏は空路で沖縄・石垣島に戻った。キャンプに向けてトレーニングを再開する。

 [2011年1月21日9時12分

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