横浜若林貴世志オーナー(68)が、尾花采配にもの申した。17日、横浜市内の球団事務所で行われた取締役会に出席。約1時間の会議後「よくやってくれていると思う。ただ、もうちょっと仕掛けるところがあってもいい気がしている」と、注文をつけた。これまでめったにチーム戦略に口を出さなかったが、言わずにはいられなかった。

 ここまで1点差負けが11試合あり、借金は12。打撃が好調な時は、犠打で確実に進塁させる策はもちろん有効。開幕直後はこの方針で結果はついてきた。しかし、打線のつながりを欠いてくると、同じ采配でも点は入らない。15日のオリックス戦では1、3回に1番渡辺が無死から出塁しても、犠打も盗塁もなし。2番石川が2打席とも三振に倒れ、進塁させることができなかった。

 今日18日からは、交流戦覇者のソフトバンク戦。同オーナーは「内川を痛めつけて終わりたいね。勝ってほしい」とも付け加え、リーグ戦に向けて勢いをつける勝利を望んだ。