<中日1-0広島>◇20日◇ナゴヤドーム

 中日の今季初4連勝のためには倒さなければならない相手だった。0-0で迎えた7回、ベテラン谷繁元信捕手(40)が送って2死二塁、堂上直倫内野手(22)はマウンドに立ちはだかる広島の左腕・篠田と対峙(たいじ)した。今季、そこまでチームが19イニング無得点という天敵を打つことが任務だった。

 「初球から甘く入ってきたらいこうと思っていた。当たってもいいから塁に出ようと思っていた。みんなから『思い切っていけ』と言われていたので」

 難敵を前にしても積極性は失っていなかった。2ボール1ストライクから、やや真ん中寄りの変化球を打ち返した。前進守備の中堅の頭上を越えるタイムリー二塁打。これが両チーム唯一の得点となった。「まだまだ、ふがいない打席が多いので練習します」。連勝を手放しで喜べないのが貧打に悩む野手陣の本音。それでも、徐々に見えてきた勝負強さが今後への光明だ。【鈴木忠平】