ロッテが今岡誠内野手(37)に、来季からのコーチ兼任を要請する方針を固めたことが17日、分かった。「内外野コーチ補佐」のポジションを用意する見込みで、来季で16年目を迎えるベテランに、首脳陣と若手とのパイプ役としての働きを期待している。

 最下位に低迷するロッテにとって、来季の巻き返しには若手の成長が絶対条件。けが人続出で後半戦は若手中心の布陣で戦ってきたが、西村監督が「若い人や普段は試合に出ていない人たちから、チャンスをモノにしようという気持ちが見えてこない」とコメントするなど、物足りなさは否めなかった。球団は今岡の経験や野球に対する姿勢や情熱を高く評価しており、選手により近い立場でのアドバイザー的な役割を任せたい考えだ。

 一方で、戦力としても計算している。今岡は今季、1軍出場13試合で23打数3安打1打点。6月8日に出場選手登録を抹消されてからは2軍暮らしが続いているが、ここ一番での勝負強さや存在感は他に替え難いものがある。右の強打者が不足気味というチーム事情もあり、現役続行が前提。近日中にも正式に要請をする。