<巨人7-7DeNA>◇8日◇宇都宮
試合後の阿部慎之助捕手(33)は放心状態だった。「あれで勝てなかった。本当に申し訳ない。言い訳無用。あれで(西村)健太朗も切れちゃった。申し訳ない」と自分を責めた。腰の張りのためにスタメンから外れていたが、7試合ぶりに先発復帰した試合だった。1回、1点を先制してなお2死二塁。先発復帰初打席でいきなり適時打。打撃では、貫禄を見せたばかりだった。
だが、しかし、9回にまさかの落球。ブランクの影響はあったのかという問いに「それは言い訳にならない」と沈痛に答えた。まさに悪夢。「人生初。スキがあったわけじゃないし、必死に捕りにいったんだけど。取り返せるとしたら明日しかない。何日も待てない。明日しかない。とにかくグラウンドで取り返すしかない」と言い残し、帰りのバスに乗った。
原監督は努めて冷静に、試合を振り返った。阿部の落球についての質問に「それもありますけど、その前の8回の1点でしょうね。非常にリズムを壊してしまいましたね」。むしろ、3点差とされた8回の継投策を反省した。
4点差だった8回は、勝ちパターンの山口ではなく、福田を投入。仮に7回マシソン、8回山口、9回西村という、いわゆる勝利の方程式だったならばと、悔いが残る。「なかなか思った通り、福田がね、ピッチングをしてくれなかったというところがね、私が出した、という部分での責任ですね」。勝利を逃したのは、継投に失敗した自分の責任と話した。
4回で6点リード。勝たなければならない試合だった。大量リードを守れないのは、落球のほかにもスキがあったから。そのスキが、現状Bクラスの要因だ。【金子航】



