<日本ハム5-1巨人>14日◇札幌ドーム
ロッテが負けたのに、交流戦初制覇とはいかなかった…。原巨人が優勝マジック2で迎えた日本ハム戦。沢村拓一投手(24)がまたしても勝てなかった。1点リードの5回に逆転を許すなど、課題の中盤でまたも失点。7回2失点と粘ったが、自身プロ入りワーストの4連敗を喫した。6月のチームの4敗のうち、3敗。ロッテが敗れてM1となり、明日16日の楽天戦(Kスタ宮城)ではスッキリ勝って決める。
ここ3試合とは明らかに違った。150キロオーバーのつり球で押しまくった。いつもの沢村だった。それでも勝てなかった。自身ワーストとなる4試合連続の黒星で7敗目。巨人は北の大地で交流戦優勝を飾ることが出来なかった。
「正直、僕の中で、自分で優勝を決める気持ちで臨んだ」。対日本ハムのチーム方針も、沢村を信じて「力勝負」だった。球場入りから「僕の後ろ、炎が見えませんか」とアドレナリン全開で臨んだ。1回。糸井、小谷野を高めの151キロで連続空振り三振。3回。素早い犠打処理で併殺をもぎ取った。毎回安打も主導権は渡さず、もらった1点を守りにかかった5回だった。
直球がわずか、シュート回転した。連打と四球で無死満塁。鶴岡の3球目もそうだった。ボール1個か。内側に入った。右前に運ばれ同点。なお1死満塁で小谷野。「この回、スライダーを見極められた」と振り返ったように、アウトローを見逃され、押し出し四球で逆転を許した。
ただ二枚腰を使った。6、7回は「カーブを有効に使いつつ」転調。直球の球威も落とさなかった。7回2失点。「この3試合と比べて、負けを置いて話すのであれば、ボール自体は良かった」と、同じ負けでも光明があった116球だった。
5月下旬から、せきがなかなか止まらなかった。内藤トレーニングコーチの「コンディションが、8から9割、戻ってきた。体調は、技術の前に来るもの。ここ何試合かと比べれば間違いなく、いい投球をするはず」との予言通りだった。沢村は「野球って難しいですね」と引き揚げた。体調の維持こそ先発投手にとって最優先の責務。2年目にとっては、貴重な経験をした3週間になった。
交流戦の登板はもうない。調整期間を十分に、リーグ戦は再開する。そこで存分にやり返せばいい。原監督も「沢村の良さが、非常に出てきたと思います。『らしさ』が出てきた。良かったと思いますね」と安心した。「1日空いて、最後の2戦に臨む。そういうことですね」と淡々と結んだ。マジック1。仙台で勝って交流戦を締めくくる。【宮下敬至】



