連続日本一を狙うソフトバンクが大ナタを断行した。24日、日本通算357発のアレックス・カブレラ内野手(40)の退団を発表。ウエーバー公示手続きをとった。秋山幸二監督(50)は「終わってしまったね。こういう世界だから」と大砲放出にも平然とした。後半戦開幕を翌日に控えたタイミングも、チームが重視する競争原理からすれば当然の措置のようだ。

 カブレラは今季、右ふくらはぎ痛で出遅れ、8試合出場にとどまった。6月8日に初めて1軍昇格も、同27日に腰痛などを理由に再び2軍調整となった。新外国人ペーニャの存在や若手育成もあり、打線強化をする上でカブレラの優先順位は下がっていた。出場機会を求める本人のためフロント主導で新しい環境を探すことになった。

 残り58試合の後半戦に向けた前日会見で秋山監督が口にした指針は今回の放出劇と結びつく。「調子のいい人が試合に出る。相手投手によってどう得点をとるかを考えることが大事」。日替わり状態の4番がその象徴で、ベストな状態の選手を優先起用する。破壊力があり、日本球界を知り尽くしたカブレラであっても特別扱いをしなかった。

 首位ロッテと5ゲーム差の4位で第2の開幕。秋山監督は「選手は当然分かっているし、チャンスがある。上を見ながら足元を見て、1戦1戦大事に、上がっていければ」と逆転優勝への思いを強くした。大砲カブレラとたもとを分かち、常勝軍団になる道程を進む。