場外弾でデビュー!?

 8月2日に来日するソフトバンクの新助っ人ブランドン・アレン内野手(26=レイズ傘下3Aダーラム)が、同7日の日本ハム戦(帯広)でデビューする可能性が出てきた。30日、秋山監督は「まず3日間、1軍で見てみてそれからだ」と、3日から1軍の試合前練習で状態をチェックする考えを示した。そこで指揮官のハートをわしづかみにすれば早期デビューもありそうだ。

 メジャー通算12発、マイナー148発を数える左の長距離砲。圧倒的な飛距離で知られ、昨年シーズン途中に移ったアスレチックスでヤンキースと対戦。新装ヤンキースタジアムの右翼3階席に史上2人目となるアーチをぶち込んだ。測定不能の距離で、当時チームメートだった松井秀喜も「あそこまで飛ぶのは初めて見ました」と驚く怪力の持ち主。帯広デビューでバットに当たれば場外弾になる確率は相当に高い。

 右の大砲、ペーニャとは、昨年同時期にダイヤモンドバックスに在籍しており、米国で名の知られた飛ばし屋2人が偶然にも日本でタッグを組むことになった。石渡編成・育成部長は「得点力が低いので、今の状況を打破してほしい。カンフル剤として入ってくるのが望ましい」と後半戦の切り札として期待を寄せる。

 アレンは3Aで試合に出ており、試合勘は問題ない。ただ秋山監督は「外国人は真ん中から外には強い。後はインコースがどうか」と、日本野球への適応期間が必要なことも承知の上。2軍戦での調整出場も考えており、まずは3日からの練習合流でデビュープランが決まる。【押谷謙爾】