虎が藤浪の“女房役”にも熱視線!

 阪神は14日、兵庫・西宮市内の球団事務所でスカウト会議を行った。佐野仙好統括スカウト(60)は「総勢30人くらい。評価という中では何人もいますが、だれが(上位)というのは企業秘密ですから」と高校生候補を約30人に絞ったと説明した。高校生の1位候補は花巻東の大谷翔平投手(3年)、春夏連覇を目指す大阪桐蔭の藤浪晋太郎投手(3年)が軸になるが、実は藤浪を支える2年生捕手・森友哉にも熱い視線を注いでいるという。

 「もちろん、いい選手です。ちゃんとチェックしていますよ」。前日、大阪桐蔭の初戦を視察した佐野統括スカウトは森について、こう話した。強豪・大阪桐蔭の1番打者として大阪大会では打率5割5分6厘。初戦でも初回に右前に落ちる打球を放つと、快足を飛ばして二塁打とした。さらに、藤浪を2失点完投に導くリード、抜群の強肩など走攻守で早くも超高校級だ。

 佐野統括スカウトは「来年のことだから早いですけど、いい選手がいますね」と、あらためて来年ドラフトへ向けて逸材がいることに触れた。捕手と言えば、阪神の重要な補強ポイント。左打ちで強肩強打、大舞台の経験も豊富となれば、上位候補に挙がる可能性は高い。藤浪とのダブル獲りとなれば、甲子園優勝バッテリーがプロで再現されることになるだけに、今から楽しみな逸材だ。【鈴木忠平】