阪神藤浪晋太郎投手(18=大阪桐蔭)が「侍魂」を引き継ぐ決意をのぞかせた。20日に兵庫県西宮市の鳴尾浜球場で練習を行った。今日21日に、WBC出場の鳥谷&能見が練習を再開する予定だ。激闘を終えた日本代表から話を聞くチャンスがある。

 藤浪

 もし機会があれば、日本代表でしか感じられないことや雰囲気を聞かせいただきたい。

 4年後は、まだ22歳。それでも活躍次第では、代表入りする可能性は十分ある。山本監督が沖縄・宜野座をキャンプ視察で訪れた際には、「そういう投手を目指してやりたい」と世界の舞台への憧れを隠さなかった。何事にも勉強熱心な藤浪だけに、生きた教材から得るものは多いはずだ。

 前回登板の17日西武戦は5回2失点。中2日空けただけで、この日、さっそくブルペンに入った。走者を背負う場面を想定し、セットポジションを多めに取り入れ、53球を投げた。「良かったです」と修正ポイントの改善に手応えをつかんだ様子だった。

 開幕に向け、24日のオリックス戦(京セラドーム大阪)が最終登板になる。次回は本番モードで打席に立つ予定だ。「ランナーいる時にバントができればいい」。藤浪が侍魂を吸収すれば、シーズンのプラス材料にもなる。【田口真一郎】