<阪神4-0DeNA>◇14日◇甲子園

 DeNAが藤浪攻略に失敗した。試合前のミーティングではプロ入り後2試合で与四球7のデータをもとに、四球を突破口ともくろんでいた。だが、この日はわずか1個だった。予想以上の制球力に、高木チーフ兼打撃コーチは、「低めを見極めきれず、直球、変化球となかなか高めにこなかった。すごい投手」と認めざるを得なかった。

 足で崩しにかかるプランも阻まれた。1点を追う5回1死一塁から、荒波が二盗に失敗。荒波は「ビデオで見てきたよりもクイックが速くなっていた」。石川、内村の俊足1、2番コンビが封じ込まれたのも痛かった。中畑清監督(59)は、「ああいうタイプの投手は四球を出して崩れていくもんだけど、簡単にいかなかった。直球に力もあるし、いいものはいい。新しいスターが出てくるのはいいこと」と脱帽だった。